しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片を毎日1000字くらいで書く。

「ちいちゃんのかげおくり」を教えられなかった先生のこと

小学校の国語の教科書に「ちいちゃんのかげおくり」という短編小説があった。多くの人が知っているだろうので筋の紹介は省略する。物語は「空襲」を軸に展開する。 この物語を学校で学んだとき、担任はベテランの先生だった。その先生の年代をいまざっと逆算…

桜の花は何色か

キャンパスの桜は今日が見頃のようだ。昨日は西宮市に行ったが、そこでは緑の葉も強く芽吹き始めているのを目にした。同じ阪神地域といっても、西宮(兵庫県)と大阪では、桜の時期が3−4日ほど違うのかもしれない。 朝、満開の桜を眺めながら校舎に向かっ…

読みたいもの

第二外国語にドイツ語を選んで自信満々にドイツ語唱えてみたら発音も文法もちょっとめちゃくちゃすぎですねと教員に言われてクラスメイトにクスクス笑われて涙目になる遠坂凛(大学一年生)の薄い本

無題ン

千年単位で人類の文明史を眺めてみると、夜の威力を漸減させてゆく過程だったというほかない。文明は睡眠時間を減らすことに一致団結してきた。そうして不幸不健康になっていった。最初からみんなで不幸になろう破綻しようという決意を固めてスタートを切っ…

無題ん

知覚は明らかに人間にとって重荷であって、もしことばがなければこの重荷のために人間は簡単にへしゃげてしまうに違いない。

男女の友情

「男女の間に友情は成り立つのか」という問いを聞くたび、そもそも同性の間でも友情なんて成り立っているのかと聞きたくなる。

北九州市の成人式についての行政広報のインタビューが面白い

「北九州市は修羅の国」ってうわさ、ぶっちゃけどこまで本当ですか? 市の担当者に直接聞いてみた (2/2) - ねとらぼより。 ―― 北九州市といえば、ド派手な衣装の新成人が登場する成人式も有名。あれを修羅の国のイメージと関連付ける声もありますが。 本人た…

ワシの考える理想の『桃太郎』

犬「桃太郎君、よく聞いてくれ。…これから、村の人たちをひとり残らず殺すんだ」 桃太郎「えっ…?」 キジ「おじいさんには山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行ってもらった。この二人は生き残る」 桃太郎「どういうことですか。わたしたちの敵は鬼だった…

「エレベーターで目上の人より先に下りてはいけない」とかいう変なマナーがこの5年で蔓延したのでは

自分は基本的に大学の中の世界しか知らない(その世界もよくわかってない)のだけれど、ここ数年、学内でエレベーターに複数人で乗り合わせると、だれが一番先に降りるのかをめぐって奇妙な心理戦が毎回毎階はじまるので非常に面倒だ。ドアが開き、「あ、ド…

ゲーム・オブ・スローンズの個人的に好きなシーン10選

挙げ始めるとキリがないのですが、とりあえず思いついた分を挙げてみました。 なお、各見出しの数字はシーズンとエピソードを表します。例えば(1-7)はシーズン1のエピソード7。 1. 初登場で鹿を解体してるタイウィン・ラニスター(1-7) 七王国最強のチ…

(^o^) ゲーム・オブ・スローンズ? 面白そうやなぁ

(^o^) Amazon Primeの映画もだいたい観尽くしたなぁ (^o^) Game of Thrones…長編ファンタジー? (^o^) ファンタジー風味の戦国時代大河ドラマってかんじやな (^o^) 日常生活や世界観の描写が丁寧で好感が持てるなぁ (^o^) このネッド・スタークっていうお父…

FSSの「まだ女にしてもらってない」がキモいので新刊が読めない

『ファイブスター物語』の14巻が出たというのでああそうかー買おうかなーと思うのだけれど、何巻だったか思い出せないがずいぶん昔の巻でラキシスかだれかが別の女性キャラ(非ファティマ)に 「まあ、あなた まだ女にしてもらってないの?!」 といきなり言…

おばあちゃんたちにポプテピピックを見せたら

「口はどこや?」 「口がない」 「ああ、あれが口かいな」 という反応だったので、「ωは口を意味する」というお約束は一定世代にしか通じないんだなと知った。 「ω」が口を意味する記号になったのっていつごろからなんだろう。 意外と最近なのかもしれない。…

遺体と満員電車

ずいぶん久しぶりに人前で話した。聴衆は初めてのひとばかりで、30名ほどいた。30分ほど話して、帰路についた。 電車に乗るとちょうど帰宅ラッシュの少し前くらいで、かなり混んでいた。地下鉄のホームから次の私鉄に乗り換えるため人混みの中を歩いていると…

「その後の消息は不明」

群馬県高崎に生まれ、石川啄木の詩や本を愛した。亡き父の借金返済、母と妹の生活を支えるため、19歳で吉原へ。「騒いで酒のお酌でもしていればよい」という斡旋屋の嘘にだまされ、遊郭の花魁(娼婦)になる。「復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう」…

「いたたまれない」への抗議

「いたたまれない」という言葉は、日本語を学ぶひとにとってきわめて不親切な言葉だとおもう。 実質的に「いたたまれない気持ち」という表現でしか使うことができないからだ。 「いたたまれない」の使い方を覚えたとしても、そこから語彙が広がらない。「い…

方眼紙エクセルに出会うたびに貯金するよ宣言

方眼紙エクセルだぁぁぁ(;^ω^) この精密な四角形… 方眼紙成分をほとんど利用していない… そもそもエクセルである必要のない書類デザイン… Aクラス…! Aクラス方眼紙エクセル…!! 方眼紙エクセルに出会うたびに打ちのめされるのも無益な気がするので、…

ワシの考える理想の『赤ずきん』

赤ずきんちゃんがおばあさんの家にたどり着くと、いつもおばあさんが使っているベッドで、猟師のおじさんが気だるそうにタバコを吹かしていました。 「おばあさんはどこ?」と赤ずきんちゃんは聞きました。 「おばあさんはいまシャワーを浴びているよ」と猟…

今村西宮市長の思い出

今村岳司・西宮市長が辞職した。 全国ニュースでも取り上げられたが、先日の「殺すぞ」発言が直接の引き金になった。ただ、今村市長はこれまでもマスコミとの関係を必要以上に緊張させており、議会からの批判は今に始まったことではない。もともと自由・民主…

教室に油を引く

大学に来ると、校舎の床にワックスが掛けられていた。 溶剤の臭いがもわっと鼻に巻き付いてくる。 写真でわかるくらいに、床はテカテカになっていた。これから数年かけて、塗り込まれたワックスはすり減り、揮発し、埃が溜まってゆくのだろう。そしてまたワ…

本を買う

大学生協で岩波書店の在庫が15%引きになっていたので何冊かまとめ買いをした。 (最初は谷徹さんの『内的時間意識の現象学』だけを買いにいったつもりだったが、支払いがちょうど10倍くらいになった…) 疲れたときは本屋さんにゆく。身体の疲れは取れない。…

良きフィールドワーカーとは?

ここ数年、兵庫県西宮市の復興住宅に通っている。阪神大震災で家を失ったひとびとのために建てられた公営住宅。とくにこの一年間は博士論文のための正式の調査のために、わりと頻繁に足を運んだ。わたしがやっているのは、いわゆる「フィールドワーク」であ…

減速する触覚(デイヴィッド・J・リンデン『触れることの科学』)

人は誰でも成人の期間を通じて、ゆっくりと接触の喪失を経験する。というのは、20歳から80歳にかけて、メルケル盤とマイスナー小体の密度が3分の1に減っていくからだ。接触位置に対する皮膚の鋭敏さも同程度に低下する。加齢による鋭敏さの低下は、皮膚の浅…

岐阜市長選の「万歳」で新市長奥さんがお辞儀をしていなくて驚いた

ニュースを見ていて面白い写真に出会った。 昨日投開票が行われた岐阜市長選挙で、当選確実が判明した新市長と支持者が「ばんざーい!」をしている。その場面で、市長の奥さんもいっしょに万歳をしている。 (他の新聞社記事によると、市長の左にいるのは確…

理想の博論審査会を夢想する

卒論、修論、博論の審査シーズンに入っている。 今年は臨床哲学研究室から博論と修論が6本ずつ提出された。 修論の口頭審査会は一人45分、博論審査会は2時間。 博論審査会に聴衆として参加してみると、2時間は意外と短いと感じる。論文自体のサイズが大きい…

認知症のかけら: すでにパンが入っている

朝。起きる。電気ケトルを台座から手に取る。ふたを開け、中に残っている水を台所の流しに捨てる。水を出してケトルの中に注ぐ。水を止める。ふたをする。台座に置き、スイッチを入れる。 お湯が沸くまでのあいだに、パンを焼くことにする。袋の中からパンを…

研究のことを話しているときがいちばん心地よい。

研究のことを話しているときがいちばん心地よい。自分の研究のことを話しているときも、他人の研究のことを聞いているときも。研究のことをきちんとじっくり話したあとは、独特の澄んだかんじが残る。 さしあたりそれが、じぶんが大学に居残っている理由だと…

若手女性研究者/芸術作家の紹介記事を台無しにする最後のオッサン的一文

産経新聞による東大特任准教授の紹介記事を眺めていて。 今後の意気込みについて「バイオテクノロジーだったり、人工知能(AI)だったり、技術が進むなかで、価値観がどんどん変わっていく可能性がある。ビジネスだからとどんどん出していくのではなくて、…

ワシのかんがえる理想の『白雪姫』

王子様のキスで目を覚ました白雪姫は、王子のための後宮に連れてゆかれました。 そこには目もくらむような美少女がどっさり。白雪姫がインタビューしてみると、みな自分とおなじ経緯で王都へ連れてこられたのでした。ある日あやしいお婆さんに訪問販売のりん…

『ネト充のススメ』のリリィさんがかわいい

タイトルで全てを言い切ってしまった(ブログ執筆の理想)。 『ネト充のススメ』は30歳プロニートの主人公(盛岡森子)が、ネトゲを通じて運命の?出会いを果たす物語である。「リリィさん」は彼女がゲーム内で出会う女性キャラ。 このリリィさんが非常にか…