しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

逆再生昔話

ツイッターで、「桃太郎」の絵本を逆から読むと面白かった、という話があった。 他の昔話・童話ではどうなるか、試してみた。 1. 逆再生・浦島太郎 ある見知らぬ村におじいさんが迷い込んでいた。おじいさんの身体にまとわりついていた煙が箱に吸い込まれて…

スチール本棚を買った

いまのワンルームに引っ越して一年余、本棚無しで研究生活を送ってきた。 現在、書籍は段ボール箱などに入れて保管している。数えてみたら、引っ越し時に詰めた段ボール箱7つ、ニトリで購入した整理用の段ボール箱が大サイズ中サイズ2つずつ、計11個箱に…

土人考

「土人」が尊称・敬称になる日が来るであろうか。土人を蔑称として使うなら、その人自らは空の人、天の人であろうか。空の人は死ねば土に埋もれぬのであろうか。あるいは霊魂はパケットや電磁波となって土に決して触れぬままであろうか。 土人を土から引き剥…

「うつは『心の風邪』ではなく『脳の肝硬変』」を読んで考えたこと

うつ病は「心の風邪」とよく喩えられるけれど、むしろ「脳の肝硬変」と考えたほうが良い、というtogetterまとめを読んだ。なるほどな、と思った。 togetter.com まとめの中で指摘されていることだが、「心の風邪」という表現はもともと、「誰でもうつ病にな…

大きな蜘蛛は大きいのか

下宿の部屋に大きなクモが現れた。驚いた。 小さなクモはわりと好きだ。指先に載るようなクモが部屋の壁をそろそろと歩いているのを見ると、なぜということもなく嬉しくなる。 けれども、さっき現れたクモは、子どもの手のひらくらい大きかったので、ちょっ…

幸福な宇宙人を想像するライプニッツ

ライプニッツ『弁神論』から。少し長いですが、美しい文章だったので引用します。 古代の人々にとっては、人が住めるのはわれらの地球だけであった。それでもなお彼らは対蹠地に恐れを抱いていた。それ以外の世界は彼らにとっては光り輝く球体であったり水晶…

石巻専修大学のこと

災害復興学会という学会の大会に来た。 初めての参加だったけれども、なんだか歓迎してもらったかんじで、素直に嬉しかった。 懇親会で、会場となった石巻専修大学の前学長という方にお話を聞いた。 石巻専修大学では、2011年の震災で6名の学生を失った、と…