きのうの朝、こどもが絵本を掴んで渡してきた。保育所に出るまでまだ時間があったのでその『ぐりとぐら』を読むことにした。こどもがわたしのあぐらのなかにすぽんと座り込んだ。
いつもは書いてある文章をそのまま読むのだけれど、そうしなくてもいいかと思って、絵を見ながら即興でこどもに話すことにした。
特殊なことをするのではなく、めくったページに出てくるものをひとつずつこどもと確認するだけである。
「お、ぐりとぐらが出てきたな~」
「ぐりとぐらは2人でおでかけすんねやて」
「あら!たまごがでてきたなぁ~ おっきぃなあ~」
「つるつるすべるんやって。たまごもってかえれへんなぁ~」
「お! ぐりとぐら2人とも一回いえに帰ったで」
「ボールとか、フライパンとか、ふたも持ったなぁ~ バターもあるなぁー」
「たまごわるねんて。ぐーでたたいてみよか。いた! いたいなぁー われへんかってんて~」
「いしでわろかー」
「こっちで火おこしたんやって」
「お、いろんな動物やってきたなぁ~」
「ワニもトカゲもおるなぁ~ これうさぎさんやなぁ」
「お! カステラできたなぁ~ おいしそーやなぁ~」
「みんなたべとーなー ハルもちょっともらおかー はいどうぞ、もぐもぐして」
「あ、くるまつくって帰ったんやなー」
意外と自分がこてこての関西弁を話していることに気づく。