しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

2023-01-01から1年間の記事一覧

だっこリアル

さいきん神戸市はちょっと正気ですか?というくらいハーバーランドらへんで花火をぼかぼか上げていて、今週はずっとメリケンパークで6時半から15分くらい打ち上げるらしいです。それで先日、奥さんと子供の3人でメリケンパーク近くまで歩いてって、わりと近…

いやいやの主体

1歳半が近づき、こどもの「いやいや」が増えてきた。 増えてきたというより、キレが増してきたというほうが正確だろうか。首の振り方に俊敏さと力強さがこもっている。首をぎゅぎゅんと振り、握ったものを渡すまいと両手を左右に振り、軟体動物と化して床に…

グレーゾーンの身体――遠くて近い保育所のこと

4月初日から保育所通園(1歳児クラス)が始まった。当初は「慣らし保育」ということで、一日に数時間ずつ、だんだん伸びてGW明けごろからフルに登園という流れ。 そうして、おおむね5ヶ月が経った。この間に気づいたことを書いておくことにする。 保育所に通…

関西弁で『ぐりとぐら』

きのうの朝、こどもが絵本を掴んで渡してきた。保育所に出るまでまだ時間があったのでその『ぐりとぐら』を読むことにした。こどもがわたしのあぐらのなかにすぽんと座り込んだ。 いつもは書いてある文章をそのまま読むのだけれど、そうしなくてもいいかと思…

ゼンマイを巻く

風呂場にゼンマイ仕掛けのカメのおもちゃがある。プラスチックのウミガメの腹に大人の親指の先ぐらいのツマミがあり、それをじりり、じりと回してウミガメを水面に置くと、両腕をぐるぐる回転させて水面を進んでゆく。 このツマミのゼンマイを回すのは、1才2…

眠れ、刻み海苔を抱いて

昼食のあと、お昼寝のためにこどもを抱えてベッドまで運んだ。食卓には「有明産 刻み海苔」のパックがあって、手に持って振ったり叩いたりするとシャカシャカバンバン音がするのでこどもが気に入っていた。こどもは運ばれるときにその「刻み海苔」パックを手…

こどもが1歳になった

きょうこどもが1歳になった。こども自身は気づいていないようだ。 わたし自身は、誕生日の今日よりも昨日のほうが不思議な感慨があった。 ああ、きょうが0歳最後の日なんだ、とおもった。当たり前すぎるのだけれど、かれは生まれてからずっと0歳だった。…

chatGPTと大学レポート

学生がchatGPTをレポート作成に使うことに、どう対応すべきか。 根本的には「内容が変だったら普通に減点する」「教員の側から質問をする」というのが答えになるのではと考えている。 前提の整理 まず、関係する前提を整理しておく。 すでに多くのひとが指摘…

「こ!」と「う!」

こどもの発音の変化が激しい。頻繁に現れる発音が、長くて1ヶ月、短くて2週間くらいで入れ替わる。1ヶ月前のエントリーで、こどもが興味深いものに出会ったとき「こぉヮ」と上顎を鳴らすような発音をすることを書いた。 また、昨年秋に、母親がいないとき…

査読と編集についてのあれこれ(Twitter観測)

日本語の某学術誌の査読者に「研究者としての資質を疑う」という趣旨の査読コメント()をもらったのでリプライを強めに書いたら、編集委員から「若手だから(五十嵐は)査読をあまりしたことがないだろうが、査読者の先生は時間を割いてくれてるのだからあん…

積み木を積む(主に大人が)

こどもに積み木を持ってきてくれるようサンタさんに依頼した。積み木を選んでよかったなとおもっている。ボーネルンドの製品で、サンタさん曰くすこし値が張ったがまあいいでしょう、と。 こども(9月半)はまだ積み木を積み木として遊びはしない。まずお気…