2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧
実家の犬(ラブラドール)に、「いないいないばあ」をしてみた。 犬の顔が自分の目の前にある。紙で自分の顔を隠し、紙を上に引き上げて「ばあ」としてみる。すると、犬はわたしの顔の方にはたいして興味を示さず、動かした紙の方を見た。紙を横に動かしても…
甥が妹(かれの母)に連れられて実家に来るとき、電車を使う。妹によれば、甥は電車を見て「ばあば!」と言ったという。 電車に乗ると「ばあば」と「じいじ」の家に行ける。だから、かれは電車を見たとき、祖母を連想して「ばあば!」と言ったのだろう。「ば…
ニースで花火を見ていた群衆にトラックが突っ込み、80名近くが亡くなったという。朝、ベッドで寝転びながらスマホでニュースを追っていた。悲しいとか恐ろしいとかの「気持ち」では追いつかないような、とらえどころの無さがある。まさかそんなことが起き…
きのう、甥は母親と祖母(私の妹と母)とデパートに行った。 帰りの電車のなかで甥はぐっすり寝てしまい、その間に祖母は電車を降りて神戸の家(実家)に帰り、甥と母親は大阪の自宅に帰った。 甥は、目覚めると祖母がいなくなっていたので、「ばぁば?Σ(・∀…
1歳半の甥がいる。かれの食事風景を見ていると、子どもはたいへんやなとおもう。母親もたいへんだが。わたしはへらへらと見ている。 甥は食卓の皿にあれこれと手を伸ばす。基本的に欲しいものがそこにあるようなのだけれど、甥の眼の高さからは、皿の中身が…
現実であるはずなのに、現実として認識が徹底できないような「現実」もある。 たとえば、大災害で何千人もの人が死んだ、といった「現実」がある。 もしその災害で、わたし自身が家族を喪ったり、家・財産・職業を失ったりしたのなら、その現実は、わたしに…
事情があって、グランフロント大阪というところへ行った。梅田ヨドバシの裏手にある。すごくぴかぴかてらてらしていた。ガラス! ガラス! ガラス! 高い吹き抜け。 待ち合わせまで少し時間があったので、1階のカフェでホットドッグとアップルジュースを頼…
現実を認識するためにもっとも手っ取り早い方法は、クールになることである。 自分が熱心に関わっていることからいったん身を引き、頭を冷やすということがある。あるいは、ひとびとがあれこれ騒いでいるものごとから距離をとって静かに見つめることがある。…
「現実認識」という語は、ふしぎな表現だとおもう。 認識しているなら、それは現実だろう。ところが実際には、〈認識しているだけの認識〉と、〈現実をしっかりと認識している認識〉が区別されていて、後者が現実認識と呼ばれる。 とくに、自分の身の回りの…
エリー・ヴィーゼルが死んだ。わたしが修論で扱い、いまも折にふれて思考のベースにしているリフトンが、エリー・ヴィーゼルについて自伝で少し触れている。その箇所をざっと訳してみた。 わたしの心のなかで、かれは全てのホロコースト研究と結びついている…
パンツとか肌着とか靴下とかタオルとか、なんだかごちゃごちゃくちゃくちゃしたものをまとめて洗濯して、干して、空っぽになった洗濯機にあらためてお気に入りのシャツだけを2、3枚入れて洗濯するのが、好きであるなとおもった。水がもったいない。 わたし…
現実とは何か、ということが、わかっているようで、わからない。 そもそも、「現実」ということばを知っているということは、「現実でないもの」との対比において現実を知っているということである。現実でないものとは、夢とか、妄想とか、理念とか、勘違い…
現実とはなにか、ということが、よくわからない。 このことを考え始めたのは、「リアル」という表現が、もっぱら映画やゲームのCGなどに使われているなーと気づいたことによる。 ふつう、現実とは、リアルなものごとであると信じられている。けれども、実際…
自殺対策、という表現が、どうにも、好きではない。 「対策」と言われると、何か悪いことが起きているのでそれを解決しましょう、という合意が前提にあるよーな気がする。熱中症対策、情報漏えい対策、アトピー対策、というような。 じっさいに自殺を考えて…
指導教官と話しているとき、現象学会の理事は25人いるけど、そのうち女性は2人しかいない、ということを聞いた。 マジかー。すくない。 ほかの学会ではどうなんだろうとおもって、それぞれのウェブサイトでちょっと調べてみた。暇人か。 (名称 全理事数…
わたしの両親は仲がよい。朝、父が仕事に出るとき、玄関でキスをする。夜、帰宅したときも、玄関で出迎えのキスをする。わたしが物心ついたときからそうだったし、ふたりとも還暦を迎えた今でもそうである。 欧米か。 わたしはこの両親のすがたが「デフォル…