2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
読んだ本の紹介ではなく、これから読む本のリストをつくってみる。 博論を書き込んでいる間、がくんと読書量が落ちた。そのこと自体はやむを得ないのだけれど、読まないまま書いていると、身体の中に貯蔵していた活字(?)の備蓄(?)をひたすら放出してい…
山澤学「自然災害の記録と社会 『信州浅間山焼記』を事例に」、伊藤純郎・山澤学編著『破壊と再生の歴史・人類学 自然・災害・戦争の記憶から学ぶ』筑波大学出版会、2016年、27-47頁。 (内容のごく大まかなまとめ) 『信州浅間山焼記』は、天明3年(1783年…
このブログの、最初の年に書いていたものをなんとなく読み返していた。 それなりに面白いとおもう文章がいくつかあったので、自分でまとめなおしてみた。「なぜソシエはロランにキスを~」のエントリは結果的に弊ブログで(おそらく)通算してもっとも読まれ…
武田一義、平塚柾緒(太平洋戦争研究会) 『ペリリュー 楽園のゲルニカ』6巻(ヤングアニマルコミックス、2019年1月)を読んだ。感想を書く。 本作は、太平洋戦争末期のペリリュー島の様相を、主に日本陸軍の兵士たちの視線から描いた物語である。同島の日本軍…
子どものころ、眠りは死で夕方は老いだった。19時からテレビでアニメを見て21時前には布団に入っていた。水曜日はドラゴンボールで金曜日はドラえもんだったが、いずれも放送が始まる時間帯には、わたしはもうほとんど全てをあきらめていた。人生を毎晩どこ…
毎年1月17日にかけて、全国紙・地域紙で阪神大震災の取材記事が一挙に出る。ネットで検索できた記事のリンクをまとめた。 追悼行事に関するもの 当時のエピソード、証言等 関連行事 取り組み インタビュー 制度に関するもの その他 論説・提言など 芸能人、…
結婚して四年たって、子どもが生まれた。女の子。それから三年して、男の子が。夫は子どもはほしくない、といったけど。そして三度目の妊娠。これは夫もあたしも計画していなかったもの。夫はひどく動揺して中絶しろといった。あたしはその子を産まない理由…
この1ヶ月、博論を提出し終えてから、質的研究の方法論に関する本を読み始めている。順序が逆だろうと思われるかもしれないけれど、そういうものらしい。調査を始める前にも何冊か読んだのだけれど、うまく頭に入らなかった。不思議なもので、研究にいったん…
毎年1月17日未明から、神戸市の東遊園地*1で阪神大震災の追悼集会が開かれている。 さっき、そこに行っていた。参加するのはたしか3回目。 会場に入った瞬間、なんでまた来てもたんかなと軽く後悔した(後悔するぐらいなら行かなければいいのだけれど、来て…
「先行研究を批判し、ほかの専門家と闘い、自己の議論の優位性を主張する。こうした知的ゲームには、学問を押し進めていく力がある。あえてそうしたゲームに乗ることは、研究という営みの作法でもあるから、それ自体を否定しようという気は全くない。けれど…
もう旬が過ぎたどころの話ではないが、いまさら『けものフレンズ』(マーク・L・レスター監督、アメリカ、2012年)をアマゾンプライムで観始めた。 主演のジェイソン・ステイサムはこの前年に『ブリッツ』、翌年に『ハミングバード』でそれまでの筋肉キャラ…
人類がこれから100年、1000年、1万年かけて進化してゆくとして、「記憶」の能力はどのように変わってゆくだろうか。 それは4つの可能性しかない。 1)記憶にまつわる諸々の能力や振る舞いは変化しない。未来のひとびとは現代人と同様にものを覚え、思い出…
著者はレビー小体型認知症という珍しい認知機能の症状を持っており、30代後半から幻視や自律神経失調に苦しめられていた。本書は著者が50歳ごろの、症状が悪化しレビー小体型認知症ではないかと自身で気づき始めた時期の日記をまとめなおしたもの。 ひと…
数年前から気づいていたことなのだけれど、わたしは3人以上のグループで会話することがほぼできない。たとえば自分含めて4人がひとつのテーブルに座っていて、ひとつの話題について順に交代しながら会話を続ける、ということがほぼ不可能である。 やってやれ…
このエントリを読んだとき、他人事ではないなとおもった。 じぶんは「研究」として、いわゆる「一般のひとびと」にインタビューをすることが多い。とても乱雑な言い方だけれど、この番組でタレントが行ったという「街で歩いているひとを呼び止めて、話を聞こ…