しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

いまさら『けものフレンズ』(マーク・L・レスター監督、2012年)を観始めた

もう旬が過ぎたどころの話ではないが、いまさら『けものフレンズ』(マーク・L・レスター監督、アメリカ、2012年)をアマゾンプライムで観始めた。

主演のジェイソン・ステイサムはこの前年に『ブリッツ』、翌年に『ハミングバード』でそれまでの筋肉キャラからの脱皮を目指している。本作『けものフレンズ』もそうしたステイサムの演技の幅が広がってゆく真っ最中の作品として鑑賞することができるだろう。

 

有名作品であるのでいまさら紹介するものでもないと思うが、いちおう第1話のストーリーをまとめなおしておく。

 

荒涼としたサバンナ。意識を取り戻した主人公のかばんちゃん(日本語吹き替え:内田彩)は、自分の身分を証明するものを何も持っていないことに気づく。名前も思い出せない。ただぼんやりと思い出すことができるのは、かれには愛する妻と娘がいたということ。その妻子が何者かに誘拐されている…かばんはそれを追う…だが何者かに後頭部を殴られ…記憶はそこで途切れていた。

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とほうに暮れるかばんちゃんの前に、なにやら事情を知っていそうな男が現れる。かれは「サーバル」と名乗った――もとより本名ではない。

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「いったいここは?」

「ここに答えは無いのさ。だれも、のけものにすらなれない。けものだけがいる……現実を受け入れろ」

そう話すかばんちゃんと「サーバル」(シルベスタ・スタローン。日本語吹き替え:尾崎由香)。そこに突然、機械とも生き物ともつかぬ、謎のひとつ目の物体が襲いかかる。

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「来やがったか」

サーバルが華麗な身のこなしで謎の物体の頭頂部に鉄拳を叩き込むと、物体は結晶化し四散した。

「あれは何者だ?!」

「セルリアンさ。」

「政府のドローン兵器か? それとも宇宙人?!」

「どちらでもいい。俺が教えられるのはひとつだけだ」

「…?」

「つぎはひるむな。常に先手を打て。」

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サーバルはかばんちゃんを丘の上の水源地へ連れてゆく。

どれだけ筋肉があっても、けもの達は水抜きに生きることはできない。

 

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水を飲むかばんちゃんに記憶がフラッシュバックする。海辺で遊ぶ愛娘…ほほえむ妻…

「(たしかに俺には家族がいた…家族…名前は?!)」

その迷いをかき消すかのように、水の中から新たな筋肉モリモリマッチョマンの変態(アーノルド・シュワルツェネッガー。日本語吹き替え:照井春佳)が現れる。

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サーバルはその男を「カバ」と呼んだ。

ふたりは顔見知りのようだ。

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だがけもの達は多くを語らない。

 

こうして、かばんちゃんとサーバルの長い旅が始まった…

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