しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

敗戦日記

トーチカから出る

街の雰囲気が変わった。お年寄りが多い。ハイキングに行くひとや、お茶や買い物をしているひとたち。これまでできるだけ部屋から出ないようにしていたのかもしれない。見えなくなると、気づかない。じっとじっと縮こまっていた街が、ようやくようやく息を深…

書くこと

コロナウイルスの感染拡大が始まる以前の時期に書いていたものを読み返したり思い返したりしてみると、どことなく軽やかさを帯びているというのか、現実からわずかに浮いたような文章を書くことができていたのだなと気づく。そのころは、今日はすこしばかり…

戦史叢書(43)ミッドウェー海戦

このように各種の条件が変化してきたが、わが海軍は依然として邀撃作戦一本槍で進み、ひたすら艦隊決戦に勝つことを目差して精進を続けてきたのである。/この各種条件の変化により、わが海軍が期待している艦隊戦闘が果たして生起するか、その艦隊戦闘で戦…

ワクチン接種計画崩壊の原因を推測する

昨日あたりから、各市町村の接種計画が崩れ始めているようだ。 神戸市では59才以下の第1回接種予約を完全延期し、受付済みの予約分もキャンセルするという。手元に届いている接種券では、神戸市の30代は7/15から予約開始と示されているが、これも当分あとに…

自分なりの整理

コロナのことについて、1年あまり考えたり書いたりしてきた。予想したことが外れたり、考えを発展させたり、従来からの考えをより補強したりした。その整理をしてみる。 予測や思い込みが外れたこと: 医療崩壊は静かに起きる 「医療崩壊」はもっと強烈な、…

Tochka Nisshi

今日はまるごと部屋にいた。わりと仕事をした。 コロナ禍は災害だと多くのひとが言う。そうだと思う。ただ、政府の対応に関しては、自然災害より太平洋戦争に似ているなと感じる。特段の根拠があるわけではない。なんとなく、自分の頭の中にあるアナロジーの…

首都さえ占領すれば戦争は終わる

中林啓修先生が、新型コロナへの対応を「決戦」としてイメージしてはならない、持久戦・遅滞戦である、と春先に断言しておられた。 決戦とは両軍の主力が真正面からぶつかって雌雄を「決する」戦いである。決戦の結果、敗軍は壊走して首都ががら空きになり、…

望ましき崩壊

実のところ、この国のひとびとは医療崩壊ないしは感染症拡大による大量死を心の奥底でかすかに望んでいるのかもしれない。それは個人の生死で帰結する個人的破滅願望とは異なる、根本的にどうしようもなく無責任な集合的破滅願望である。文明や社会なるもの…

Tochka Nisshi

まちを出歩くひとの数が少しずつ増えている気がする。そりゃそうなるよなぁとおもう。 以下は印象論に過ぎないけれど、この国では有権者も政治リーダーも科学的な対応ということを一般的に好まないのではなかろうか。ここで言う科学的な対応とは、「Aをした…

Tochka Nisshi

注文していた棚が届く。組み立てる。机の横に置く。机の周りがだいぶ整理されて広くなる。うれしい。 買い物のために外に出ると、歩き方がよくわからなくなる。身体動作としての「歩行」はできているのだけれど、街を歩いているということ自体に奇妙さを感じ…

Tochka Nisshi

48時間で外出15分。だんだんゲームみたいになっている。 混んでいる時間帯を避けようと思い、少し遅くにスーパーに行ったら、こんごは20時で閉店という掲示が入り口に出ていて回れ右した。コンビニも朝6時から午前1時までの営業だという。社会がどんどん縮こ…

Tochka Nisshi

新しい論文の結論部分を書き始める。ちょっとゴリゴリに書きすぎかなぁとおもう。 共著論文の査読結果が返ってくる。 読んだもの: 続・対話の場をデザインする -安全な社会をつくるために必要なこと 作者:八木絵香 発売日: 2019/04/22 メディア: 単行本(ソ…

Tochka Nisshi

在宅勤務を開始したときに立てた4月末までの目標を確認してみる。 学会発表の原稿2本 ⇒◎2本とも投稿できた! 内部の研究会発表(遠隔でやります)の原稿1本 ⇒◎発表できた! 研究計画提出1本 ⇒◎提出できた! 体重を2キロ落とす ⇒○いったん3キロ落ちて、ま…