しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

Tochka Nisshi

注文していた棚が届く。組み立てる。机の横に置く。机の周りがだいぶ整理されて広くなる。うれしい。

 

買い物のために外に出ると、歩き方がよくわからなくなる。身体動作としての「歩行」はできているのだけれど、街を歩いているということ自体に奇妙さを感じる。視界がひらけていて、その中心のすぐ奥に自分がいる。その感覚がひどく奇妙。

 

きのう、突然、わけのわからない飢餓感のような感覚に陥った。社会的なもの、ひとと話すこと、電車に乗って通勤すること、天気を気にすること。そういった、普段は余計なものと感じていたことが完全に自分からこそぎ落とされていることに、体が気づいたというような。

 

バターがスーパーに売っていなかった。

 

じぶんが平常な状態であることに驚く。錯乱したり、不健康な嗜癖に陥ったり、行動の方向性を失ったり、社会的に非難されるような行動をしていない。たぶん。奇妙であるけれども、平常にしている。良いことにちがいない。