アートミーツケア学会が出す叢書の第3巻です。じぶんは「「だから」と「それから」 K復興住宅のミノルさんのこと」という文章を書きました。
この原稿を書いているときは不思議な感覚で、骨身を削り込んで苦悶しながら書いたのでも、計画的にきちっとスマートに書いたのでも、トランス状態でテンションにまかせて書いたのでもなかった。
すごく慎重に、でも安定して、しずかにしずかに書いていた。遠浅の水面をあるいていって、丁寧に水を汲んで帰ってきたような。自分なりに25年間考え続けてきたこと/考えるのを避けてきたけれども積み重なってしまっていたもの、復興住宅に通い始めてから7年間、考えてきたこと。不安定なままだけれど、その時間がひとつのかたちになりました。主人公である「ミノルさん」にも早く届けたいとおもいます。
どうぞお求めください。