少し以前に投稿していた論文が査読通りました。
大門大朗・宮前良平・高原耕平「集合的トラウマと災害復興に関する理論的検討―カイ・エリクソン『Everything in its Path』を読み返す」日本災害復興学会論文集、次号掲載
少し以前に投稿していた論文が査読通りました。
大門大朗・宮前良平・高原耕平「集合的トラウマと災害復興に関する理論的検討―カイ・エリクソン『Everything in its Path』を読み返す」日本災害復興学会論文集、次号掲載
「世襲議員」という表現にはどことなくネガティブなイメージがつきまとう。他方で、特殊な生育環境ゆえに優れた政治家が育つこともあるのかもしれない。いずれにせよ、国会議員の「世襲」は当たり前のことになった。
しかし具体的にどれくらいの議員が「世襲」であるのか、世襲に関してどういった傾向があるのか、定量的な観点が無いように思う。そこで本稿では「世襲ポイント」という数値を設定し、歴代内閣(といってもとりあえず4件だけですが)の世襲ポイント(合計値と平均値)を算出してみた。
世襲議員とは、父親(母親でもいいが、現実のケースは父ー子ばかりだ)も議員であった議員のことである。祖父も議員であったような場合は「3代続けての世襲議員」などと表現される。
ある議員がどの程度「世襲議員」であるのかを表現するため、「世襲ポイント」という数値を次のようなルールで導入する。
「父も、父方の祖父も、母方の祖父も議員」である世襲議員の場合、基礎ポイント3に3代連続ボーナス1を加算して、そのひとの世襲ポイントは4となる。
父が市長で祖父が国会議員という場合、1.5となる。
祖父世代や曽祖父世代となると「帝国議会議員」「貴族院議員」となり、選挙制度や憲法が異なるが、ここでは全て加算対象とする。
叔父や大叔父や兄が議員というケースも多々あるが、あんまり細かく考えるとわけがわからなくなるので、ざっくり省略する。
親が首相だったような場合はさらにポイントを増やすことも考えたが、複雑にしすぎるのも良くないかと考えて辞めた。
同様に「親や祖父の選挙区・地盤を引き継いだか否か」も現実的には大きな要因だと思うが、これも調べるのが面倒すぎるので辞めた。
上記の世襲ポイントのルールを最近の内閣の国務大臣について算出してみた。
「歴代内閣」はかなりタイトル詐欺で、実際にこのエントリで算出したのは第4次安倍内閣、第1次安倍内閣、第3次野田内閣、麻生内閣のみである。いや、かなりめんどいんですよ…
情報元は全てWikipedia。以下、抜け漏れや間違いがあったらすみません。
なお、(改造しない)同一期間の内閣で個別の大臣が途中で変わった場合、最後の大臣のみを算出対象とした。また民間人の大臣も含まれるが、平均値の分母から外さずそのまま記入した。
役職 | 氏名 | 続柄 | 親族氏名 | ポイント | 小計 |
内閣総理大臣 | 安倍晋三 | 祖父 | 岸信介 | 1 | 4 |
祖父 | 安倍寛 | 1 | |||
父 | 安倍 晋太郎 | 1 | |||
3代ボーナス | 1 | ||||
財務大臣 | 麻生太郎 | 父 | 麻生太賀吉 | 1 | 6 |
祖父 | 吉田茂 | 1 | |||
曽祖父 | 麻生 太吉 | 1 | |||
曽祖父 | 加納久宜 | 1 | |||
曽祖父 | 竹内綱 | 1 | |||
曽祖父 | 牧野伸顕 | 1 | |||
総務大臣 | 高市早苗 | 0 | |||
法務大臣 | 森まさこ | 0 | |||
外務大臣 | 茂木 敏充 | 0 | |||
文部大臣 | 萩生田光一 | 0 | |||
厚生大臣 | 加藤勝信 | 祖父 | 室崎勝造 | 0.5(県議) | 1 |
岳父 | 加藤六月 | 0.5 | |||
農水大臣 | 江藤拓 | 父 | 江藤隆美 | 1 | 1 |
経産大臣 | 梶山弘志 | 父 | 梶山静六 | 1 | 1 |
国交大臣 | 赤羽一嘉 | 0 | |||
環境大臣 | 小泉進次郎 | 父 | 小泉純一郎 | 1 | 5 |
祖父 | 小泉純也 | 1 | |||
曽祖父 | 小泉又次郎 | 1 | |||
4代ボーナス | 2 | ||||
防衛大臣 | 河野太郎 | 父 | 河野洋平 | 1 | 3 |
祖父 | 河野一郎 | 1 | |||
3代ボーナス | 1 | ||||
内閣官房長官 | 菅義偉 | 0 | |||
復興大臣 | 田中和徳 | 0 | |||
国家公安委員会委員長 | 武田良太 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 衛藤晟一 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 竹本直一 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 西村康稔 | 岳父 | 吹田愰 | 0.5 | 0.5 |
内閣府特命担当大臣 | 北村誠吾 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 橋本聖子 | 0 | |||
計 | 21.5 | ||||
平均 | 1.075 |
20名の大臣のうち、「世襲議員」でないのは12名。意外と少ない。
ただ世襲ポイントの合計値は21、平均値は1を超えている。安倍首相・麻生財務相・小泉環境相の3人で合計15ポイントで、さらに河野防衛大臣も加わって平均値を押し上げたかたち。
役職 | 氏名 | 続柄 | 親族氏名 | ポイント | 小計 |
内閣総理大臣 | 安倍晋三 | 4 | |||
総務大臣 | 菅義偉 | 0 | |||
法務大臣 | 長勢甚遠 | 父 | 甚正(市議) | 0.5 | 1.5 |
祖父 | 次郎四郎(村長) | 0.5 | |||
祖父 | 鹿熊久安(県議) | 0.5 | |||
外務大臣 | 麻生太郎 | 6 | |||
財務大臣 | 尾身幸次 | 0 | |||
文部大臣 | 伊吹文明 | 0 | |||
厚生労働大臣 | 柳澤伯夫 | 0 | |||
農林水産大臣 | 若林正俊 | 0 | |||
経済産業大臣 | 甘利明 | 父 | 甘利正 | 1 | 1 |
防衛大臣 | 小池百合子 | 0 | |||
内閣官房長官 | 塩崎恭久 | 父 | 塩崎潤 | 1 | 1 |
国家公安委員会委員長 | 溝手顕正 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 高市早苗 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 山本有二 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 大田弘子 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 渡辺喜美 | 父 | 渡辺美智雄 | 1 | 1 |
計 | 14.5 | ||||
平均 | 0.90625 |
最初の安倍内閣。既出の大臣については親族氏名は省略した。
ここでもやはり安倍首相・麻生外相でポイントを荒稼ぎしているが、最新の4次内閣より明らかに合計値・平均値が小さい。第一次安倍内閣では国交相の頻繁な交代などでHPがジリ貧になったが、第4次では世襲ポイントを増やして安定飛行になったという見方もできるかもしれない。
役職 | 氏名 | 続柄 | 親族氏名 | ポイント | 小計 |
内閣総理大臣 | 野田佳彦 | 0 | |||
副総理 | 岡田克也 | 岳父 | 村上信二郎 | 0.5 | 0.5 |
総務大臣 | 樽床伸二 | 0 | |||
法務大臣 | 滝実 | 0 | |||
外務大臣 | 玄葉光一郎 | 祖父 | 大河原正吉(町長) | 0.5 | 1.5 |
祖父 | 玄葉与光(村長) | 0.5 | |||
岳父 | 佐藤栄佐久 | 0.5 | |||
財務大臣 | 城島光力 | 0 | |||
文部科学大臣 | 田中眞紀子 | 父 | 田中角栄 | 1 | 1 |
厚生労働大臣 | 三井辨雄 | 0 | |||
農林水産大臣 | 郡司彰 | 0 | |||
経済産業大臣 | 枝野幸男 | 0 | |||
国土交通大臣 | 羽田雄一郎 | 父 | 羽田孜 | 1 | 3 |
祖父 | 羽田武嗣郎 | 1 | |||
3代ボーナス | 1 | ||||
環境大臣 | 長浜博行 | 0 | |||
防衛大臣 | 森本敏 | 0 | |||
内閣官房長官 | 藤村修 | 0 | |||
復興大臣 | 平野達男 | 0 | |||
国家公安委員会委員長 | 小平忠正 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 中塚一宏 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 前原誠司 | 0 | |||
内閣府特命担当大臣 | 下地幹郎 | 父 | 下地米一(市長) | 0.5 | 0.5 |
合計 | 6.5 | ||||
平均 | 0.342105 |
なんとなく、非自民党政権は自民党政権に比べて世襲ポイントが低いのではという気がしているが、とりあえず野田内閣は世襲ポイントがとても小さい。(ただし鳩山邦夫氏を算入すると少し上がる)
その中でも「親が首相」の2世議員が2名もいたのは興味深い。
役職 | 氏名 | 続柄 | 親族氏名 | ポイント | 小計 |
内閣総理大臣 | 麻生太郎 | 6 | |||
総務大臣 | 佐藤勉 | 0 | |||
法務大臣 | 森英介 | 父 | 森美秀 | 1 | 3 |
祖父 | 森矗昶 | 1 | |||
3代ボーナス | 1 | ||||
外務大臣 | 中曽根弘文 | 父 | 中曽根康弘 | 1 | 1 |
財務大臣 | 与謝野馨 | 0 | 0 | ||
文部科学大臣 | 塩谷立 | 父 | 塩谷一夫 | 1 | 1 |
厚生労働大臣 | 舛添要一 | ||||
農林水産大臣 | 石破茂 | 父 | 二朗 | 1 | 1.5 |
祖父 | 市造(村長) | 0.5 | |||
経済産業大臣 | 二階俊博 | 父 | 二階俊太郎(村長) | 0.5 | 0.5 |
国土交通大臣 | 金子一義 | 父 | 金子一平 | 1 | 1 |
環境大臣 | 斉藤鉄夫 | 0.5 | |||
防衛大臣 | 浜田靖一 | 父 | 浜田幸一 | 1 | 1 |
内閣官房長官 | 河村建夫 | 0 | |||
国家公安委員会委員長 | 林幹雄 | 父 | 林大幹 | 1 | 1 |
内閣府特命担当大臣 | 林芳正 | 父 | 林義郎 | 1 | 4 |
祖父 | 林佳介 | 1 | |||
高祖父 | 林平四郎 | 1 | |||
3代ボーナス | 1 | ||||
閣府特命担当大臣 | 甘利明 | 1 | |||
内閣府特命担当大臣 | 野田聖子 | 祖父 | 野田卯一 | 1 | 1 |
内閣府特命担当大臣 | 小渕優子 | 父 | 小渕恵三 | 1 | 3 |
祖父 | 小渕光平 | 1 | |||
3代ボーナス | 1 | ||||
計 | 25.5 | ||||
平均 | 1.416667 |
非世襲議員が3名だけという、スーパー世襲内閣。おそらく歴代の内閣と比較してもかなり上位に付けるだろう。「祖父が首相」が1名、「親が首相」が2名である。
与謝野財務大臣は世襲議員ではないが、親や祖父世代は別の意味で派手である。
安定運営だった第4次安倍内閣では第1次と比べて世襲ポイントが増加したと述べたが、世襲ポイントが高い麻生内閣は短命に終わった。したがって世襲ポイントが高ければ政権が安定すると単純には言えない。
査読が通りました。
高原耕平「0歳児が語る阪神・淡路大震災: 震災学習世代の中間記憶と世代責任」地域安全学会論文集, 37, 2020.
次回の学会秋季大会での発表となります。
精神科医・医療人類学者の宮地尚子先生より、新刊書『トラウマにふれる』をご恵投いただきました。
ことばからからだへ、からだから性へ、性から社会へ、社会からひとへ、ひとからまた、ことばへ。そのような転回というか、「動き」をずっとたもった本であるのだとおもいます。
李静和先生の『つぶやきの政治思想』もそうだったのですが、なかなかこれは、開けないほんです。表紙にさわると、いいのかな、大丈夫かなって思ってしまう。職場の机の、左腕から50センチくらい離れたところにいま置いています。背表紙がちょっとこわいです。しばらく読まないとおもいます。かといって、本棚の奥の方にしまいこむこともできないほんです。ちょっと近くに置いていて、ちりちりしたかんじが収まったら読むかもしれません。
宮地先生と李先生にお会いして、すこしだけゆっくりお話をしたいとおもった。しかし東京はいまとおい。じぶんは何をしているんだろう。仕事をしなければ。
気づくといろんなひとがりっぱなことを書いている。
揶揄や皮肉ではなくて、ほんとうに、いろいろなひとがいろいろなりっぱなことを書いている。
積み重ねられた知見であったり、研ぎ澄まされた問題意識であったり、社会で真に求められていることを正確に認識するものであったり、引き締まった覚悟によって書かれたものであったり、軽妙な文芸的の表現であったり、いろいろなのだけれど、どれもりっぱなことで、りっぱな文章であるとわかる。
その書き手は自分が少し会ったことのあるひとであったり、名前だけは存じ上げている有名な方であったり、よく知らないがおそらくその業界ではりっぱな立場のひとであったり、あるいはまったくよくわからないしこんご会うこともないだろうひとであったりする。ともかくもそのひとたちは、りっぱなことを書いている。
それにくらべると自分はなにもりっぱなことを書いていないし、こんご書くもくろみも無いようである。彼我の差というものをかんじる。
そもそもじぶんはりっぱなことを書けと直接命じられたわけでもないのに、なぜそのような差を意識して、自己を意識するのであろうか。それはやはり、りっぱなことを書きたいという欲や見栄のようなものが何らかの働きをおよぼしているのだろう。
都立高校の校則。
— 池川友一 都議会議員 (@u1_ikegawa) 2020年7月13日
なんでツーブロックはダメなのか。
本当に驚愕の答弁。pic.twitter.com/Wj2JhIchEu
この答弁は「ルール」の意味を考えるうえで面白いなと思った。
なぜ校則でツーブロックを禁止するのかという問いに対し、教育長が「生徒が事故・事件に遭うのを防止するため」と答えている。ツーブロックにすれば事故・事件に遭いやすいことを示すエビデンスはあるのかと質問者が切り替えしている、という動画。
わたしが面白いと思うのは、ツーブロックにすると事故・事件に遭いやすいのだとしたら、それはツーブロックを校則で禁止しているからだろうということだ。
教育者の実感や考え方の習慣としては、「ツーブロックにすると事故・事件に遭いやすい」という命題はそれなりに間違っていないのかもしれない。ツーブロックは「イキっている」「いちびっている」ことを表示するサインとして解釈されやすい。そういった身なりをして繁華街をウロウロすれば、別の不良(この言葉も最近聞かなくなりましたな)に絡まれるかもしれない。そうした方面の付き合いが増えれば、いわゆる「半グレ」や暴走族や暴力団組織との接触も増えるかもしれない。それを未然に防ぐために、ツーブロックという「イキりサイン」を禁止するという考え方である。
だが、ツーブロックが「イキりサイン」として解釈されるのは、それが校則で禁止されていることが地域社会で共有されているからだ。校則で禁止された髪型を敢えて選択することに「イキり」の本質がある。
ここにはトートロジーがある。なぜツーブロックを禁止するのか→ツーブロックは危険を招くからだ→なぜツーブロックは危険を招くのか→ツーブロックは禁止された髪型だからだ、という論理である。
仮に動画の議会で教育長が「ツーブロックでも別に構いませんよ、わたしも明日からツーブロックにします」と宣言したら、その途端にツーブロックは「イキりサイン」としての効力を失う。むしろオッサンが選択するダサい髪型として認知されるかもしれない。したがって、生徒を事故・事件に巻き込ませたくないのなら、ツーブロックを全面解禁すればよい。
反対に、「規律」に従順であるのサインとして認知されている坊主頭を校則で禁止してみたらどうなるだろうか。坊主頭がイキりサインとして生徒たちに選択され、それがイキり髪型であるがゆえに禁止するのだというトートロジーが完成する。
つまりツーブロックでも坊主頭でも、禁止するがゆえに禁止するという構造は成立するわけで、管理する教師と逸脱したがる生徒が必要とするのはこの構造それ自体なのである。
そもそも髪型についての規則をすべて撤廃し、髪型を気にすることをやめてみたらどうなるだろうか。教室はたいそうカラフルになるだろう。坊主頭ありモヒカンあり長髪ありピンクあり緑あり銀髪あり黒髪あり、といった風景が現れるだろう。そしてモヒカンだろうがピンク髪だろうが、逸脱のサインとしても従順のサインとしてもみなされない。ただ教師と生徒がそこにいるだけになる。
だが多くの教師と一部の生徒は困るだろう。ひと目でわかるサインが無ければ、教師は「逸脱の傾向」を持つ生徒を発見できなくなる。教師は逸脱のサインを別のものに探し求めねばならなくなる。髪型を逸脱の基準とすることで、規律維持のコストを減らすことができる。要するに「わかりやすいサイン」こそが必要なのであって、そのサインの媒体は髪でも靴下でも良い。髪型を校則で定めること自体は馬鹿馬鹿しいことだと実は教師たちも気づいているのかもしれない。
だがここにも同様のトートロジーがある。教師が「逸脱のサイン」を必要とするのは、規律から外れる者を見つけ出すためだ。規律から外れる者を早期発見しなければならないことの理由は、それを怠ると規律が崩れてゆくからだ。では、なぜ規律を維持しなければならないか。規律が無ければ規律ある行動や状態が保たれないからだ。ところで規律ある行動や状態とそうでない状態を分かつものは何か。それは規律である。つまり規律という観点を導入することで規律が必要となり、逸脱が生じ、逸脱を防ぐために「逸脱のサイン」をめぐる戦いが生じる。規律は規律のために必要なのである。したがって、そもそも規律自体を導入しなければ、規律も無ければ逸脱も無い。
熊本県・福岡県の水害対応の現地支援に行っていたら、職場が爆破予告を受けていた(正確には、予告を受けたのは職場の隣の建物です)
7月15日(水)の臨時休館について | 人と防災未来センター
どうやら爆破は実行されなかったらしく、他所様をお助けに行って帰ったら自分の職場が消失していたということにはならなかった。よかった。
(なお緊急事態宣言時に在宅勤務体制が整ったため、休館になっても職員・研究員は在宅勤務に切り替えてスルーすることができた。コロナのために組織のレジリエンスがちょびっと向上していたのだ)