しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

研究のことを話しているときがいちばん心地よい。

研究のことを話しているときがいちばん心地よい。自分の研究のことを話しているときも、他人の研究のことを聞いているときも。研究のことをきちんとじっくり話したあとは、独特の澄んだかんじが残る。

さしあたりそれが、じぶんが大学に居残っている理由だとおもう。

 

お金の話を聞いているときが、いちばん不快だ。研究にお金は欠かせない。だからお金の話を避けることはできない。けれども、何十万円とか何百万円とか、具体的な額が出る話を大学の中で耳にするのは、なんとも気分が良くない。そのような話はひっそりとしてほしいとおもう。

もしわたしが大学にいたくないと思うようになるときが来るとすれば、このことが理由になるだろうとおもう。