個人的に続刊を待っているコミックをならべてみる。
鉄板
もはや「ファンタジー+食」というジャンルすら拓いてしまった感がある。
こちらも鉄板の一冊として。ぱりんと砕ける鉱石たちのドラマ。単純な「せつない」系の物語になってしまわないのは、作中の独特の時間感覚によるものが大きいのだろう。じぶんは金剛先生が好きです。
コメディ
1巻からずっと一冊ずつ買っている。単純におもしろい。「空気の読めなさ」をギャグの基本にしていたのだけれど、そこに主人公の成長物語を微妙にブレンドして、「それなりに読めるようになってゆく」過程の物語としても成立している。
先月新刊が出たばかりだが、次巻で完結とのこと。
SF・歴史
著者の前作『女子攻兵』はこれ以上ないだろうというぐらいの完結だった。次もSFだろうと待っていたら、いきなり幕末モノが来た。
「宮崎駿ふうの画風で書き始めるが、話が進むにつれて掘骨砕三に寄ってゆく」系の著者の新シリーズ。著者の前作『シドニアの騎士』はこれ以下はないだろうというぐらいの雑な終わり方だった。次もSFだろうと待っていたら、全く期待を裏切らない正統派弐瓶ワールドで嬉しい。
いやもう、むちゃくちゃ好き。むかし『プリニウス書簡集』 (講談社学術文庫)を読んだとき、「叔父のプリニウスは火山の調査に行ったとき巻き込まれて死んでしまい~」という下りがあってなんじゃそりゃとおもった記憶があるのだが、その死んでしまった叔父の方(大プリニウス。書簡集の書き手は小プリニウス)を主人公とした作品。
同じ著者の『ジョブズ』も面白かったのだが、本作のネロとジョブズが重なって見えるのが面白い。
ニンジャスレイヤー・キョート・ヘル・オン・アース 5 (チャンピオンREDコミックス)
- 作者:余湖裕輝,ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,田畑由秋
- 発売日: 2020/04/20
- メディア: Kindle版
ツイッターアーだけ追っていると案外読み落としているストーリーの重要要素が多く、復習としても意味がある。
本作については当ブログで紹介記事を書いた。
続刊を待っているような待っていないような系列
面白いのは間違いないのだけれど、アイヌの描き方が「3F」のように感じてしまい、なんとなく読むのをやめている。
『メイドインアビス』と『ハクメイとミコチ』を並べたときの、あー同系列の作品でしょ感がすごいが、むしろ『アビス』は『衛府の七忍』の方がまだ近い。近くない?
待つという概念の超越
ジンやヒソカや会長の息子さんたちは『メイドインアビス』世界に移住した方が幸せなんじゃないだろうか。