しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「先生方」という言い方が嫌いだった。

「先生方」という言い回しが、なんとも言えず嫌だった。いまもぞっとする。同系統の表現に「先輩方」「皇族方」がある。これもひどくイヤである。阪大に来て、実質的に初めてこの表現を聞いた。その前にいた大谷大学では一度も聞かなかった。阪大でも自分が…

あなたイズだれ、とりわけ女

阪神電車の窓にサプリ薬品の広告が貼り付けられている。薬剤のプラスチック製の容器はやや控えめに映し出され、それよりもこちらを向く若い女性の顔が大きく配置されている。有名な女優さんやモデルさんなのか、無名の方なのかわたしは知らないけれど、すっ…

休日について

日曜日に学会に行っていた。京都駅のまわりは人がとても多かった。朝から夕方まで主に哲学対話の話を聞いていた。そしてその振替休日を、きょう取った。 休みの日だな、という感覚をじんわり感じている。久しぶりなのか、初めてなのかわからない。 とくにこ…

ふみふみこさんの同世代感がはんぱない

ふみふみこさんの漫画が好きで、たまにぽちぽちと買って読んでいる。 どこらへんが好きなのか。ひとつは使われていることばが不思議とやわらかいこと。シュークリームの皮みたいなかんじ。それから、線がやわらかいこと。線もことばも、狙って「やわらかく」…

科研神社を建てよう

日本全国の研究者が参拝する「科研神社」を設立することをかんがえている。 たぶん菅原道真とかを祀る。 科研神社は、科研費その他競争的資金に応募する研究者や院生をひろく受け入れる。不採択が続いたときのお祓い、採択祈願の祈祷、おみくじの販売等をお…

意識と快苦

欲しいものが手に入らなかったり、愛するひとと別れなければならなかったり、憎いやつに会わなければならないとき、苦痛の感情を覚える。もっと単純に、暑かったりひもじかったり、ケガや病気で痛みを覚えるとき、苦痛の感情を覚える。反対に、身体の欲を満…

月給というもの

月給の額が決まりました、とA4の紙をいただいた。 恥ずかしながら、この年齢になって初めて月給というものを受け取ることになった。なんだかむず痒いかんじがある。 紙にはX級YY号給、Z万Z千円と記されている。 なぜX級YY号給なのかはわからない。たぶん聞け…

家と家族: ゲーム・オブ・スローンズSeason7におけるLF誅殺

エントリ名自体がネタバレになってしまって申し訳ない。以下の内容は、Season7を未視聴の方にとってはストレートなネタバレになっている。 「ゲーム・オブ・スローンズ Season7の個人的に好きなシーン」というエントリを書こうとしていたのだけれど、それよ…

わたしはいつ「かめはめ波」を出すことをやめたか

この問いはかなりはっきりと答えを出すことができて、自分の場合、小学2年生のどこかである。 なぜ2年生と断言できるかというと、この学年のときに引っ越したのだけれど、後述の「かめはめ波打ち切り」を意識したのが引っ越し先の新居のトイレの中でのこと…

時間が飛ぶ

いろいろあって、働き始めている。 職場では会議やいろんな新しいお仕事や研究計画やらがわーっと降りてくる。メールと名刺がゆきかう。そして時間がまたたくまにすぎてゆく。ほんとうに、何度かまぶたをまたたいている間に、というかんじ。 朝8時すぎに駅の…