しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

「なにものでもなかった」


オリンピックもパラリンピックも全く見ておらず、この車椅子バスケットボールの展開も記事で初めて知った。書き留めておこうと思った。

 

2000年シドニー大会以来のメダルを逃したことに加え、58点差での大敗。厳しい現実は、日本の選手が悲嘆に暮れることすら許さなかった。「悔しいと思うレベルにない。小学生とプロ、くらいの違いがある」。得点源と期待された初出場の32歳、北田千尋の言葉がすべてを物語る。(中略)

代表の主軸である藤井郁美が所属チームの優勝に貢献し、優秀選手にも選出され成果を上げたほか、コロナ禍では強化試合で男子チームと対戦するなど制限下でも工夫を続けてきただけに、今回も成果を示すつもりだった。/「そもそも自分たちは何者でもなかった、ということ」と藤井は言う。

 

わたしは車椅子バスケットボールも、そもそもスポーツ全般に疎いけれど、この総括をした藤井選手は本当のアスリートでいらっしゃるとおもった。「そもそも自分たちは何者でもなかった、ということ」。再起のスタートラインを引くことばで、ちからづよい。甘い悔しさではなくて、ただただ自己認識がある。ものすごいひとであるとおもう。初めてスポーツチームを応援したいと感じた。