しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

2021-06-21から1日間の記事一覧

「、とアウステルリッツは語った、」

「この時ゼーバルト氏が朗読したのがどの作品だったのかは正直言って覚えていない。今「アウステルリッツ」を開いて読み返すと、一瞬ゼーバルト氏の声がメランコリーをともなって耳の中に蘇ってくるが、黙読しているとその声はいつの間にか遠ざかっていき、…