しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

結婚の前後で使い始めたサービスとかモノとか

1. Scrapbox

真っ先にこれを挙げる。夫婦でそれぞれアカウントを作り、共用のプロジェクトページを設定して使用している。結婚を決めてから生じたあれこれのタスク(両家への挨拶、役所の手続き、引越……やることが、やることが、多い…!)状況を二人で共有し、済んだものから消込している。奥様はスマホで見ているようだが、単純な追記ぐらいなら十分間に合うらしい。

交際中から使っていたが、結婚関係タスクが急増したときにすごく頼りになった。マジで我が新しき家庭の「基盤サービス」。感謝してます。

 

2. Timetree

共有カレンダーアプリ。これも結婚前から使っている。自分の仕事の予定は職場のサイボウズで、それがgoogle calendarに同期されている。そこからさらにTimeTreeへ連動ということができず、けっきょく夫婦間に関係のある予定は手動でTimeTreeに入力し、また家族予定をサイボウズに手動入力している。夫婦間予定共有はgoogle calendarに一本化したほうが良いかもしれないと思うけれども、あれこれ切り替えるのも煩わしいので運用維持。

 

3. NetflixとMacbook Pro

最近使っていなかったMacbook Proを家庭内あれこれ用に復活させた。ネトフリ見られるからねーと奏上しておいたら、観たかった作品をちょこちょこ消化しておられるご様子だった。

今後、実家とのFacetimeやZoomのやりとりなどにも使えるだろう。

 

4. TP-linkのメッシュwifi

リビングのルーターの電波が寝室に微妙に届いていなかった。中継機を買おうかとも思ったが、先日、職場にメッシュwifi入れてもらったのがすごく良かったので、自宅でも張ってしまおうと思って購入。設定は全く困らなかった。奥様も「アンテナぜんぜん減らなくなった」と嘉された。これが2台セットで1万円ちょっとというのは破格だと思う。

 

5. コープこうべの宅配サービス

試験導入。チラシを元に注文用紙に手書きで記入→毎週来る配達員さんに渡す→翌週、商品の配達時に次の注文用紙を渡す&次回のチラシと注文用紙を受け取り。

現在は自分が在宅勤務なので受け取れるが、絶対に決まった曜日に在宅しているわけではなく、また遠隔の会議も当然入る。常用は無理かなーというかんじ。おかあさんが常に家にいる昭和生活スタイルを土台にしたままのサービスで、まあそういうものなのでしょうがない。チラシを見ているとターゲット層は子育て主婦というよりさらに上の中高年なのだろうと感じる。身体が衰えて外出しづらくなった年代の方にとって、このチラシが毎週届くのは一つの楽しみなのだろうと思う(冷凍食品もお惣菜も全国のお菓子も美味しそうだし…)。なおアプリもあるがとてもとても使いづらい。

 

6. Amazonの家族カード

以前から自分はAmazon Primeに依存した生活を送っており、クレジットカードもAmazonにほぼ一本化していた。結婚して生活費の出入りは可視化・統一したいと考え、家族カードを追加発行。こちらのAmazonアカウントから追加登録することで、奥様もPrime圏内に。家計簿の記帳に漏れが無くなるので安心。(可視化されたくない買い物は自分のクレカで、ということで)

 

7. 家計簿は大事

これは新規に使い始めたサービスではなく自分の習慣の話になるのだけれど、結婚するとやはりお金の出入りがいろいろ難しくなった。家電など大型単発の買い物が生じるだけでなく、毎月の支出入や将来への貯蓄などが一挙に複雑化する。じぶんは12年間エクセルで家計簿を作っており、その習慣があったので、出入りが拡大・複雑化してもおおむね帳簿の管理ができていると思う。財政規律が揺らいでいない。

ただ、夫婦のそれぞれの支出入をどう管理・制御するかは難しい問題だと思う。完全に「経済統合」してしまうのが良いとは思わない。

 

8. 行平鍋

「なんでこの家には行平鍋が無いんや…?」という奥様の御聖旨により導入。べんりだ…!

 

9. 戸籍

ここまでは基本的に良いサービス・モノを紹介したが、この項目だけは逆にクソな制度として挙げたい。戸籍、めんどかった。いや特に何かいざこざや複雑な家族事情があったということではなく、単純に戸籍謄本をそれぞれ取得して婚姻届を出しただけなのだが、戸籍制度要ります??とおもった。とくに「本籍地」と個別自治体が紐付けられているのが無意味すぎる。明治期にはそれが自然だったのかもしれないけれど、いまや本籍地と現住所は一致しないことのほうが多いのではと思う。

「イエ」という戦前の概念は(1)血族・婚姻関係のつながり、(2)長子相続をベースにした理念上の親族共同体ユニット、(3)物理的な居住地&不動産、の3つがセットになっており、戸籍制度はその3つ組を前提としたデータベースになっている。しかし現代の生活・人生の実態では(2)は消失しかかっているし、(3)は住民基本台帳ネットワークが引き受けている(日常生活でも求められるのは圧倒的に「住民票」である)。残る(1)についても、同性婚や夫婦別姓の権利を再確認する流れのなかでは果たしてどこまで必要なのか。