しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

理想の博論審査会を夢想する

卒論、修論、博論の審査シーズンに入っている。

今年は臨床哲学研究室から博論と修論が6本ずつ提出された。

 

修論の口頭審査会は一人45分、博論審査会は2時間。

博論審査会に聴衆として参加してみると、2時間は意外と短いと感じる。論文自体のサイズが大きいし、審査員も3名いるため、あっというまに時間が過ぎる。

 

自分も、早ければ来年に審査を受ける。

理想の博論審査会を夢想してみる。

 

まず時間は休憩を挟んで4時間とする。ディフェンダーによる冒頭説明25分、審査員の質疑がひとり1時間ずつ。残り30分は会場聴衆からの質疑。

 

ぽかぽか温かい日がよい。学期の都合上、12月に提出すると1月末〜2月頭の厳寒シーズンに開催することになる。それはまあしょうがないのだけれど、シチュエーションだけを考えるなら、春先の温かい日に開催したい。

 

場所も会議室ではさびしい。学内カフェとか、ぱかぱかした場所が良い。見知らぬひとも足を止めて聞いてくれるかもしれない。

海岸や植物園もよい。ただし屋外の場合、雨が降ったらどうするかという難点はある。

 

緊張感も大切である。

ディフェンダーの席の前には、三方に載せられた短刀。

もし審査員からのクリティカルな質問にうまく答えることができなければ、その場でセプクすることになる。その場合、博士課程の後輩が介錯人を務めるのがドラマとして優れている。

 

以上のような夢想をした。