しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

長田区まちあるき(復興ダイアローグ2nd#2)

9/25(日)に、「復興ダイアローグ」のワークショップのひとつとして神戸市長田区の路上観察に参加しました。スタヂオ・カタリストの松原永季さんに教えていただきました。そのとき撮った写真を掲載します。

真ん中の物置の上に並んでいる多肉植物がかわいい。映っているおばあさんのお話では、震災後にできたこの隙間で栽培を始めたそうです。真ん中の蔦植物も丁寧に手入れがされています。いま写真を見返しても、どの鉢も緑が美しい。愛情をもって栽培されてるんだなと感じます。(許可をいただいて撮影しました)

 

左端だけうっすら残る「マルフク」の看板。その上を蔦植物が這っています。家と家の隙間の影になる部分でも蔓延っているのがすごい。

 

とつぜんぽっかり現れた空地。震災の跡ですが「遺構」と名指されてもおらず、かといって更地にされているわけでもない。手作りのブランコがあります。一面雑草が生えてはいますが背の高い叢は無く、定期的に手入れがされているようです。

 

このフェンスで囲まれた空地も震災の跡のようです。こちらは雑草がかなり伸びていて、奥は人が住んでいないらしい家屋を草が飲み込みつつあります。

 

駒ヶ林の水門。海が意外と近くであることを知りました。謎な絵が描いてあって、ちょっと怖い。中央のゲートの石柱には金具がいろいろ埋め込まれているのですが、ほとんどはもう使われていないのではないか。

 

駒ケ林の駄菓子屋さんと、その向かいの空地。震災で家屋が倒壊して空地になる前は当然フェンスもなく、フェンス内側に横倒しにされている石に保育園帰りの子どもたちが鈴生りに座っていたそうです。いまは保育園も統合されて、石に並んで座るこどもたちはいません。駄菓子屋さんは経営を続けられていて、わたしが訪れたときは幼いきょうだいとそのお父さんが訪れてたこ焼きを焼かせてもらっていました。ちなみにたこ焼きは7個200円。おいしかった。保育園が終わったあと、石に座る30人のこどもたちのすがたを想像しました。「道が細いから車が入れへんから、こどもが遊ぶにはええ」と駄菓子屋さんのおじさんが話しておられました。