しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

きょうの「ひとぼう」(がまだすドーム巡回展)

「人と防災未来センター」西館1階で、「雲仙岳災害記念館がまだすドーム」巡回展が実施されています。溶岩流に曝された遺物に目を奪われました。

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月並みな表現ですが、噴火災害の強烈さを想像させられます。

それにしてもこの壊れやすい遺物群を全国に運びながら巡回するのは並大抵のことではありません。「がまだすドーム」のみなさんのご苦労や工夫がしのばれます。受け入れ側である人と防災未来センター運営課のスタッフにも拍手を送りたいです。

 

以前には感染拡大の影響を大きく受けていた「ひとぼう」ですが、最近はすこしずつお客様が戻ってきているようです。家族連れらしき方もおられます。

小学生か幼稚園ぐらいの姉妹でしょうか、お母さんらしきひとが、全棟被害調査の大きなマップを前にして、「この赤い点が、おうちが全部壊れたところだよ」と説明しておられました。あの姉妹は何を感じていたでしょうか。また、お母さんらしき方も何かを考え感じながら説明していたのだと思います。大切な光景だなとおもいます。遠目から自分の心に焼きつけました。