しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

クレー射撃と鳩

Wikipediaを読んでいたら、粘土製の皿を撃つ「クレー射撃」競技はもともと生きた鳩を使っていたと書いてあってちょっと衝撃を受けている。

 

クレー射撃(クレーしゃげき)とは、散弾銃を用いて、空中などを動くクレーと呼ばれる素焼きの皿を撃ち壊していくスポーツ競技[1]。

トラップやスキートなど、いくつかの種目に分かれており、それぞれの種目のルールも様々である。 クレーの形状は通常直径15 cmほどの円盤型で、投射機を用いてフライングディスクのように空中に射出したり、あるいは地面に転がす事で、射撃の標的とする。使用されるクレー(ピジョン。昔は文字通り、生きた鳩を放して標的としていた事にちなんでおり、現在においてもクレーが何らかの原因で射出されなかった時は『ノーバード』と称される)は、その名の通り粘土の焼き物でオレンジなど視認しやすい色で着色されている。 クレー射撃 - Wikipedia

 

生きてる鳩を集めて飛ばして撃っていたのだった。すげぇな、とおもった。ザンコクやね…

片付けとかどうしていたのだろうか。競技場の地面に鳩の死骸がぼたぼた落ちてたんだろうな。

わたしが真っ先に思ったのは、人類よりはるかに進んだ科学力を持った鳥型宇宙人が地球を支配したとき、このクレー射撃のことがバレたらヤバいんじゃないかということだった。

鳥型宇宙人たちは人間を使ってクレー射撃をするかもしれない。

 

鳥審判「次、アルファケンタウリ星系、山崎ピジョーン選手!射撃用意!標的放て!」

山崎ピジョーン「(スチャッ…)」

鳥係員「ほら次!人間、出ろ!走れ!」

人間標的A「ヒッ…!」

鳥係員「オラッ」(電撃ビリビリ棒で檻から叩き出す)

人間標的A「走る…!走って逃げ切れば…!」

山崎ピジョーン「レーザー銃ピキューン!!」

人間標的A「(脳が焦げる音と臭い)」

鳥審判「こめかみ貫通!これはS難易度だ、ポイント倍点!標的次!」

鳥係員「ほら次!出ろ!」

人間標的B「ヒッ…!」

 

クレー射撃では25回標的を撃つ機会があるという。国際大会などでは何十人か選手が出るはずで、その合計分だけ鳩を用意するのは大変だっただろうなとおもう。

カゴに、ばさばさぼさぼさと300羽とかの鳩が詰め込まれている。それを仕入れる係のひと、餌や水を与えるひと、放つ係のひと、撃つひとがいる。そして逃げた鳩もいれば、地にころがる鳩もいる。そういう風景を思い浮かべた。