しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

テレビ朝日の「阪神淡路大震災 取材映像アーカイブ」が公開されました

約38時間分、1970本だそうです。サイトを通じて上映するのであれば、非営利の研修や研究用では無償で利用できるとのこと(要事前連絡)。非常に貴重なデータベースです。テレビ朝日さんのご尽力・ご英断に感謝します。(人と防災未来センターも後援だそうな)…

書くことについて

文字とは元来、神秘をその凹凸や形状そのものにおいて凄烈に現す場であるか、もしくは呪いの意図がいったん滞留する場である。卜占においては文字は書き手なく現れる。呪いにおいては文字は読み手なく刻まれる。いずれの場合も、文字は激しい恐怖や畏怖の感…

拒む

災害に関連する「作品」に対する瞬発的な拒絶感のようなものがある。とりわけ、壁画、オペラ、合唱といった大掛かりなモノに対する否定的感覚がある。食わず嫌いというのか、中身を十分に検分しないまま、受け入れることを拒絶している。生理的な、という言…

何か別のものが

夜警たち。夜、部屋の電灯を消してゆくとき、暗くなった部屋にだれが責任をもつのだろうと思う。子供のころはよくそのことを考えた。この暗さという特権、夜の聖なる無音の享受、始原も終末もない闇の王権を、だれが引き受けているのだろうと。概念上の無は…

休戦

おばあちゃんが入院したと家族のLINEグループに連絡が来た。父方の祖母で、90歳代だ。入院先が職場の最寄駅から乗り換え無しで行けることがわかったので、夕方に見舞いに行った。こういう場合、見舞いと言うのか、最後の挨拶というのか、なんとも「とりあえ…

2行目は聞いてもらえない

社会人になって気づいたことに、世の中のひとは必ずしもわたしの発話の「2行目」を聞いてはくれない、ということがある。聞いてくれるひとと、そうでないひとがいる。2行目というか、2文目というか、たとえば「一般的にはAです、ただしこの場合は特殊例とし…

ことばを覚える前の夢

英語で話す夢を見た。とても流暢というのではなかったけれど、わりとすんなりとやりとりしていた。起きてから、現実でもあれぐらい話せればとりあえず助かるのだけれどなあと思った。 英語を話せないのに、英語で話す夢を見た。とすると、わたしは母語を話す…

「人も荷物もごっちゃに」(アーサー・ビナード編著『知らなかった、ぼくらの戦争』)

ご飯なんか一日に一回くらいなので、お腹は減るし、死ぬ子が何人も出たんです。 ある親は、死んだわが子を何日も置いていたけど、周りから「臭い」っていわれて、海にザブーンって落として、泣いていたそうです。子どもを亡くした親の泣き声で、船中いっぱい…

カルロス・ゴーンに期待したい次の一手

レバノン大統領選に出馬、当選。国家元首として再来日。総理官邸で首相と会談、楽器ケースをプレゼント。

工業的であるとはどういうことか 小綺麗版ガンダム雑感

このエントリで紹介されている「小綺麗版ガンダム」↓の映像を見た。 たしかに わりとカット頭が止まっていて、止絵が多くて、セガサターンの特典アニメかよ!というレベル というかんじ。ショートフィルムやムービーではなく、あくまで「途中でレンダリング…