しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

連れてゆかれる

高速神戸駅から十三駅まで車内でうとうととしていた。電車に乗るというのは不思議な体験であるとおもう。それは「連れてゆかれる」という体験である。 わたしたちは日常、列車に乗ってA駅からZ駅まで〈行く〉と言う。けれども列車の車内で何か〈行く〉ことの…

米原幻想

「京都方面・米原行き」という新快速を見ると、米原という見知らぬ地名のことが気になる。子供のころからそうだった。いつからか、終点駅米原のイメージがわたしの中に少しずつかたちづくられていた。 米原はどこにあるのだろう。すくなくとも京都のもっと向…

海底古細菌とウイルス

先日、東北のある場所でひとりで原稿を書いていたとき、品の良い初老の女性と、小学校低学年らしき男の子が隣席に座った。二人は祖母と孫らしかった。なんとなく会話を聞いていると、男の子がたいそう聡明であることが自然と伝わってきた。賢しらなことを言…

東北へのチューン

先週、個人的な旅行で宮城県を歩き回って、きょうまた学会で仙台に来ている。きょうの仙台は関西に比べるとかなり涼しい。帰りたくない。先週の旅行と今日の学会ではっきりと自覚したことがある。それは、東北の「被災地」に対して自分のアンテナの周波数の…

公共的芸術活動のための事前チェックシート

展示内容および企画の意図が、 日本国民の心を踏みにじっていない ☑はい □いいえ 正しい歴史観に基づいている ☑はい □いいえ 捏造された過去の歴史を蒸し返さず、未来志向である ☑はい □いいえ 政権与党の政策や立場を「理解」している ☑はい □いいえ 国民の…