しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

そぁそ

翻訳しててキーボードを見ずに「しかし」と打ったら指がずれてて「そぁそ」とワードに入力されてた。ちょっとかわいいだとおもった。But familiar hills are still there.「そぁそ、稜線は以前と変わらず目に親しい。」

災害を待つ

生まれて初めて、災害を待っている。 「人と防災未来センター」という不思議な名前の研究所に勤めはじめた。 ふだんは研究をしている。しかし大地震、津波、またその他水害などが起きると現地支援にゆく。日本中どこでも、基準を超える震度であれば、緊急参…

ゲーム・オブ・スローンズ Season1の個人的に好きなシーン10選

GoT・Season8が完結する。その復習としてS1から順に観なおしている。 というわけで、あえてSeason1で好きなシーンを挙げてみたい。 1.ジョンの初体験未遂を聞くワクワクサム(S1-E4) この笑顔である 中学生か君は ナイツウォッチ見習いになった庶子ジョン…

カール・レフラー考

さる伝統ある大学の名誉も実績もある教授が、自分の論文に、存在しない神学者の存在しない論文を「引用」した。ということがバレて、クビになった。本も絶版となった。 研究活動上の不正行為に関する調査結果について|東洋英和女学院大学 いったいこの事件…

穏やかな夜に身を任せるな。

いまの職場に入ってから、東日本大震災の映像を見る機会がすこし増えている。 当たり前だけれど、映像の「キツさ」には独特のものがある。阪神大震災の映像はテレビ局によるものがほとんどで、ある種の「落ち着き」がある。プロのカメラマンが肩にカメラをど…

いま読んでいるもの:金井淑子『倫理学とフェミニズム』(2013)

いつのまにか本棚に入っていた本を読んでいる。一節だけメモする。 倫理学とフェミニズム―ジェンダー、身体、他者をめぐるジレンマ 作者: 金井淑子 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版 発売日: 2013/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 私…

参照したいと思った論文の著書が逮捕されていた

研究計画を新しく立てて、先行文献をざくざく読んでいる。 これはなんだか参考になるようだ、という論文を見つけた。しかも著者は地元のひとだった。迷惑承知で、会いに行ってお話を伺ってみようかとさえ思った。テンションが上がる。 コンスタントに論文を…

「業者」とかいう謎の組織

日本に住み初めて、かれこれ30年以上になる。 日常会話についてはそれなりに慣れてきたつもりだし、日本語で書かれた本もそのまま読むことができる。ブログもこうやって日本語で書いてみている。それでも、なんなんだこれは、と不思議に感じる日本語に出会…

そういうことじゃないんです

阪急電車に乗っていたとき、80歳代ほどのおばあさんが杖をつきながらヨコヨコとホームから車内に入った。わたしをふくめて、座席に座っているひとの大半が即座に彼女の歩みを捉え、追った。おばあさんはドアから1メートル半ぐらい離れたところに空席を見つけ…