しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

感極まって何も言えずにただ深々とお辞儀をするというドラマ演出のクソさ

実家に帰るとテレビドラマを見ることになる。主人公が、周囲のひとびとの温かい拍手や助けをわーっと寄せられて 感極まって何も言えずにただ深々とお辞儀をする という演出がやたらと多い。 クソかって思う。そもそもそんなタイミングでの無言の「お辞儀」見…

国立国会図書館のデジタル化資料送信サービスを使ってみた

学内に無い論文の複写取り寄せを大学付属図書館に依頼したら、「国立国会図書館デジタル化資料送信サービス」で閲覧できるから取り寄せ依頼はキャンセルさせてもらうねと返信をいただいた。 図書館向けデジタル化資料送信サービス|国立国会図書館―National …

死の直前の苦痛に意味はあるか

わたしが快楽殺人鬼に捕まったとする。かれはわたしを手術台に縛り付け、数時間、わたしを拷問する。そして最大の身体的・精神的苦痛を最後の5分間に与えたのち、わたしを絶命させたとする。 もちろんそんなことは、わたしであれ他の誰であれ、体験しないに…

「聞こえること」の解像度(4) モノノケの声

聞こえること。何かが聞こえてくること。そのことを少しずつ考えている。 昨日の夜、台風の暴風圏が差し掛かっていただろうころに、用事があって大学のキャンパスにいた。吹き付けてくる風に芯があって、建物の壁や樹の隙間を強引に押し通っている。どうどう…

NHKに引っ越しを把握されてたのがすごく気持ち悪い。

陸風のなか、NHKの受信契約をお願いしますという方が来た。 テレビ置いてないんですが、と答えるとすぐに帰ってしまわれた。無駄足を踏ませてしまって申し訳ない気がする。一人暮らしを始めてもう8年になるけれど、ずっとテレビは置いていない。その他の受…

「聞こえること」の解像度(3)意味の広がりとまとまり

聞こえるということを何度か考えなおしてた。 ひとつの音にはひとつの音源がかならず対応する、と以前書いた。 「聞こえること」の解像度 - しずかなアンテナ 「聞こえること」の解像度(2) 音と時間 - しずかなアンテナ ひとつの音源には、それがひとつの…

「聞こえること」の解像度(2) 音と時間

先日、音について考えていた。(「聞こえること」の解像度 - しずかなアンテナ)) ひとつの音にはひとつの音源が対応する、といったことを書いた。けれども、そのあともういちど考えてみると、「ひとつの音」とはなんだろう、ということが意外とわからない…

阪神大震災当日の二階俊博議員の動き

二階俊博衆院議員(現自民党幹事長、当時新進党所属)が、1995年1月17日の阪神大震災発生当日にどのように移動していたか。たまたま当人の手記(二階俊博『日本の危機管理を問う 阪神大震災の現場から』プレジデント社、1995年)をちらっと読んだのだけれど…

犬はカメラ目線ができない

実家では犬(黒ラブラドール、オス)を飼っている。この犬の写真を撮ろうとおもってiPhoneを向ける。すると、直前まではわたしの顔を見ていたのに、ぷいと脇へ目をそらしてしまう。人間なら「カメラ目線」ということをしてくれるが、犬にはそれが難しいらし…

「聞こえること」の解像度

自宅のすぐ近くで新築工事が始まっている。足場を組むための槌音や、ホッチキスの親玉みたいなのを打ち込む道具(あれ、なんて呼ぶんだろう)の作動音が聞こえてくる。涼しくなったので窓を開けていたらトテカントテカンガッガッガッと作業の音が聞こえてく…