スマホ版ウェブサイトをざっと見てみた。
以下、スクリーンショットをぺたぺた貼ってゆきます。
1. 豊中市(大阪府)
「緊急情報」の欄を臨時に作り、ブルーシートの配布や避難所情報へのリンクを掲載。市長メッセージは要らんだろうとおもう。画面右上に「Multilingal」があるのも好印象。
2. 高槻市(大阪府)
災害用ページに切り替え。かなり軽量。窓口電話番号→ツイッター→個別情報リンク一覧という順番で、情報掲示の優先度を検討しているのがわかる。欲を言えば「切り替えています」という注意書きはこの際なくてもいいだろうと思う。
3. 枚方市(大阪府)
官房長官にマイカタと呼ばれてしまったヒラカタ市。このサイトもわかりやすい。必要充分という気がする。欠点を探すとすれば、市長メッセージは後回しで良いだろう点と、枚方市は外国人住民との共生を進めているのに、外国語話者向け情報が探せない点。
4. 池田市(大阪府)
池田市はあまり被害が大きくなかったためか、災害モードというかんじではない。ただ、通常モードのサイトのデザインもまあまあ整理されているので、災害情報を追加してもそれなりに見やすくなっている。もし池田市が震源地だったら、「猪名川花火大会」はサイトから引っ込めて欲しい。
5. 茨木市(大阪府)
高槻市と並んで被害が大きい茨木市。サイト全体を災害モードに切り替え。
構成は高槻市とほとんど同じ。簡潔でわかりやすい。どうせなら「茨木市」のロゴ画像もテキストにすべきでは。外国人住民にとっての手がかりが無いのも減点ポイント。
6. 大阪市(大阪府)
非常に軽量で、情報が絞り込まれている。緑と赤に絞った色の使い分けもわかりやすい。英語・中国語・韓国語へのリンクを最上部に掲載。今回とりあげる自治体の中ではもっとも優れていると思う。
7. 箕面市(大阪府)
さてここからが本番なのである。
ひどすぎる。箕面市だけ別格でひどすぎる。
まず、読み込みが終わらない。青いバーが中途で止まっているのをスクリーンショットでもご覧いただきたい。アクセス集中を全くさばけていない。ほんとに、冗談抜きでクソサイト。
災害用サイトに切り替えられていない。平時用のウェブサイト自体が中途半端なデザインで、画像が無駄に多用されている。複雑なデザインのサイト全体を読み込めないので、ブラウザがレンダリングに手間取っている。そのため、緊急情報へのリンクをタップしても応答しない。
少し時間をおいて、読み込みきった状態がこちら↓
やはりクソ。紫陽花のきれいな写真なんか要らんだろう。災害時に読み込めないウェブサイトなんて、敵に撃ってみたら弾詰まりを起こす機関銃みたいなものだ。マジでクソ。
ちなみに箕面市の災害情報特設ページ自体はとても読みやすく、外国人住民向けの配慮もきちんとなされている。だから、特設ページをトップページと入れ替えるだけで良いのに。
まとめ
・多くの市が災害時用サイトに切り替えている。
・外国人住民向けのデザインをはっきり意識して工夫しているのは大阪市だけ
・どの市もおおむねわかりやすいデザインだが(箕面市以外)、情報の絞り込みと外国人住民向けの案内については改良の余地がある。
・大阪市が一番すぐれている。
大阪市>>高槻市、枚方市、茨木市>>豊中市、池田市>>>>>>>>>>滝>>>>>>>>>クソ以下のクソ、箕面市
・なお上記の評価はあくまでスマホ向けウェブサイトについてのもので、市行政への評価ではない。けどウェブサイトの整理の仕方って、けっきょく災害時の対応の在り方にも反映してくるんじゃないかとおもう。
・箕面市自体は静かで住みやすい町です