しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片のための場所。

FSSの「まだ女にしてもらってない」がキモいので新刊が読めない

ファイブスター物語』の14巻が出たというのでああそうかー買おうかなーと思うのだけれど、何巻だったか思い出せないがずいぶん昔の巻でラキシスかだれかが別の女性キャラ(非ファティマ)に

 

「まあ、あなた まだ女にしてもらってないの?!」

 

といきなり言うシーンがあって、読んだ当時からなんだこれめっちゃキモいと思って今も思い出すとやはりキモいのでFSS自体がこのキモさバリアのために読むことができない。それを言ったキャラがキモいというのではなくこのセリフを書き込んだやつがキモいという感覚が強い。

上記のセリフがどういう文脈だったか覚えてないのだが要するにラキシスが処女であるとゆーことで、まー処女やらセックスやらをどう描こうが勝手にすりゃいいんだけど、「女にしてもらう」ってなんだよと思う。男/騎士様に挿入していただいて初めて「女になる」ってすごい感覚というか、作中で下品な男性キャラがげへげへ笑いながら言うならわかるんだけど、誰だったか忘れたが地位の高いっぽい年上の女性キャラが「まああなた!」っていきなり言うのでキモさ指数が跳ね上がる。MHがぐにゃぐにゃ動くSF世界なのに性的言説が明治時代かよっていうか明治時代の女性もたぶんそんなこと言わんだろうとおもう。

しかもこの会話をする二人はたしか初対面で、いきなり何やねん感がさらに強い。そしてなぜラキシスは処女だと相手の女性キャラが見抜いたのか(シグルイの笹原権八郎かよ)、台詞の細かい流れをキモさバリアのせいで思い出せないので今更よくわからないが、いきなりそーゆー話にもってく?とおもう。ラキシスの方がその話を打ち明けたならともかく、なんというか人格と存在の全焦点がそこにある(処女か非処女か、男にセックスしていただいたか否か)というような話の持ってゆき方でなおキモい。百歩譲って処女/童貞をいじる・からかうなら応答の仕方もまだあると思うんだけど(少なくとも言われた側が嫌がるとわかってる)、「まああなた」は哀れみ的驚きなので切り返しようがない。五年交際してて実は肉体関係無いんですみたいな話なら「え、そりゃどういうことよ」って驚きになるのはわかるんだけど、この場合の「まあ」はそーゆー人間関係への言及ではなくて、儀礼を通過してない=未熟なままである、みたいなナチュラルマウントのうえにその通過儀礼の選択権がもっぱら男にあるという含みもあって、もうどうすりゃいいんだという追い込み的驚きでもある。まあ、あなた!

 

別にみんながみんなワシのように妙に引っかかるキモさに拘泥する必要はなくて好きなひとは新刊買えばよいとおもうけどこの台詞に全く引っかからなくてむしろ望ましいみたいな感想持つひとはFSS世界に行って騎士様になるのでなければ現実社会でちょっとヤバイことたまに口走ってないか気にしたほうがいいとおもう。