しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片を毎日1000字くらいで書く。

頭を下げるということ。

さいきん、頭を下げること、を覚えた。

そう大げさなことがあったわけではない。お世話になったひと、なっているひと、これからお世話になるかもしれないひと。そのようなひとに対して、感謝をこめて、素直に、強引なかんじを帯びず、ただ頭を深く下げて一礼する。大切なことだとおもう。

 

そして気づいたことは、ほんとうに心の底から素直な気持ちで、おだやかな笑顔をたたえてお辞儀をしてみると、深い感謝の念がごく自然にこころを満たし、

 

そしてその直後に、なにかすごく腹立たしい気持ちがふつふつと湧き上がってくる、ということである。

なぜ俺が頭を下げねばならんのだ。何なのだこの非対称性は。むしろ全宇宙が俺にひれ伏せよ。そういう、謙虚な怒りが沸騰してゆく。

 

誤解の無いよう書いておくと、頭を下げるつもりもないのに面従腹背でニコニコお辞儀をしています、ということではありません。深く純粋な感謝の念のあとに、同じ深さから怒りが湧いてくる、ということ。

 

ふしぎなものだとおもう。