しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片を毎日1000字くらいで書く。

名刺交換直後のプチ雑談ができない

 ここ1~2年、うっすらと気づき始めたのだけれど、どうやら初対面のひとと名刺を交換したあと、いただいた名刺の内容を見て、なにか一言ふたこと感想を言い合わなければならない、そういう風習というかマナーというのか、とにかくそういうことになっているらしい。

 感想はなんでもよくて、デザインを褒めてもよいし、肩書や役職から何かを連想しても良いらしい。そうして生まれた雑談から、お互いの雰囲気や距離をおおむね探りとり、だんだんと本格的な話に移行する。あるいは初対面では深入りせずに、距離をわずかに縮めたことを確認して去る。そういう決まりらしい。

 

 しかし、これはわたしにとって非常にめんどくさい。そういうマナー?があるらしいと(殊勝に)気づいてからも、それを実践することがなかなかできない。聞きたいこと、言いたいことがあるなら、名刺ではなく、眼の前にいる相手にすぐ直接聞けばよいのだし、自分もそのようにされたい。話を聞きたいわけではないのに名刺を交換するというのも変であるし。だいたい名刺から読み取った情報で始めた雑談から、どうやって哲学や倫理の話にジャンプせよというのだ。いきなり話そう、いきなり哲学しようよ、とおもう。

 

 なお、私の名刺を受け取ってくださった方のほぼ全てが、きれいな名刺ですねぇと褒めてくださる。せやろ、とおもう。わたし自身に興味が無かったり、話し合いたいことが無くても、褒められるのは嬉しいので、わたしの名刺を褒めてくださるのは全然OKです(なんだそれ)。