しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片を毎日1000字くらいで書く。

丁々発止母子

実家に帰ると、妹と甥がいた。

甥は2歳を過ぎて、「いや!」をよく言うようになっていた。


お風呂に入る、いや!!

おしめ換える、いや!!


母親(妹)とかれの様子を見ていたが、この「いや」に対する即座の応答のキレが、すごい。祖母も「いや」に対応するのだけれど、どことなく間延びがある。言わば振り遅れている。これに対して、母親は154キロの直球を完璧に振り抜いて打ち返している。

(ただし育児においては、打球を捕球して送球するのも母親の役割で、その間に甥はダブルプレーをすり抜けて相手ゴールへ果敢にドリブルを開始し、妹は審判になってオフサイドを取ろうとするが、甥はそこから切り返して華麗なるスリーポイントシュートを狙い、その球をレシーブした妹があげたトスで甥はスパイクを放つが、妹の出すレッドカードをもらってしゅんとした甥はいつのまにか表彰台でうとうとしている。)


文字で書きにくいのだけれど、「いや」への「じゃあ、こうね」の応答のタイミングがある。独特のタイミング、間髪入れず、早すぎも遅すぎもしない。考えている暇はなく、それでいて正しい。