しずかなアンテナ

哲学の瓦礫片を毎日1000字くらいで書く。

研究

大阪大学図書館の収蔵書検索結果が「隣の本」も表示するように

いま偶然見つけたのだけれど、図書館収蔵書の検索結果に「隣の本」という項目が追加されていた。 アーサー・フランク『傷ついた物語の語り手』を読んでいると、T. パーソンズの「病人役割論」を何度も批判している。そこでパーソンズの本を検索した。 すると…

良きフィールドワーカーとは?

ここ数年、兵庫県西宮市の復興住宅に通っている。阪神大震災で家を失ったひとびとのために建てられた公営住宅。とくにこの一年間は博士論文のための正式の調査のために、わりと頻繁に足を運んだ。わたしがやっているのは、いわゆる「フィールドワーク」であ…

理想の博論審査会を夢想する

卒論、修論、博論の審査シーズンに入っている。 今年は臨床哲学研究室から博論と修論が6本ずつ提出された。 修論の口頭審査会は一人45分、博論審査会は2時間。 博論審査会に聴衆として参加してみると、2時間は意外と短いと感じる。論文自体のサイズが大きい…

研究のことを話しているときがいちばん心地よい。

研究のことを話しているときがいちばん心地よい。自分の研究のことを話しているときも、他人の研究のことを聞いているときも。研究のことをきちんとじっくり話したあとは、独特の澄んだかんじが残る。 さしあたりそれが、じぶんが大学に居残っている理由だと…

能とサバイバー(『多田富雄コレクション4 死者との対話』より)

私たち観客は、僧といっしょにこうした「あのひとたち」に出会い、彼らの喜び、嘆き、さらにもっと奥深い情念や、解決できない悩みに参加する。(…) 私たちがわざわざ能楽堂に会いに行く「あのひとたち」とは、どんなひとたちだろうか。 それはおおざっぱに…

研究者であることと、当事者であること

標題のことについて、さいきん、立て続けに話を聞くことがあった。 とくに社会科学系の研究者は、自分の研究フィールドと、自分自身の「出自」「立場」が重なってしまう、ということがある。 たとえば、自身も障害者である人が障害者の雇用について研究する…

文系院生、工学型の「発表12分・質疑応答3分」学会発表を初めて体験する

一昨日と昨日、災害復興学会に行って発表をさせてもらった。 場所は兵庫県立大学の旧神戸商科大学キャンパス。初めて訪れたが、こじんまりしていて、建物と木々が美しくて、いいところだなぁと感じた。ここで学ぶ学生は自然と気持ちが落ち着いてくるだろうな…

国立国会図書館のデジタル化資料送信サービスを使ってみた

学内に無い論文の複写取り寄せを大学付属図書館に依頼したら、「国立国会図書館デジタル化資料送信サービス」で閲覧できるから取り寄せ依頼はキャンセルさせてもらうねと返信をいただいた。 図書館向けデジタル化資料送信サービス|国立国会図書館―National …

Ciniiは研究者を幸福にしたか

CiniiとAmazonが無い時代、院生や研究者はどうやって研究をしていたのだろう、と思う。 Ciniiは日本語論文の総合検索サイト。日本国内では、ほかにJ-STAGEや医中誌WEBやメディカルオンラインといった論文関連のサイトがある。海外にもまたいろいろある。分野…